天地縫い
天地縫いの風呂敷
これは非常に日本らしい縫製方法です。シャトル織機で織られた布の「ほつれない機械仕上げの端」です。
一方、ラピア織機では、耳のほつれを防ぐために縫製が必要です。
- 1. 上下の端だけが縫われています
- 2. 端がまるで穴が開いているように見えます
- …これらは不良品ではありません。
四辺すべてを縫わない理由は、風呂敷の幅が布の反物の幅と同じであるため、左右の端は縫わないからです。
耳(セルベッジ)は最も丈夫な部分で、ほつれません。
布の端に小さな穴が生産過程でできることがあります。
これは天地縫いの風呂敷の特徴の一つで、「耳の穴」と呼ばれています。
織られた布がしわを伸ばす機械を通る際に穴が開きます。
決して縫製の失敗や糸のほつれによるものではありません。
昔から風呂敷は端の処理をせずに使われてきたため、「耳の穴」が残っています。
